微弱な磁気を感知して位置・方位・変化等を検知する磁気センサーは、例えば自動車一台に30個以上も搭載されているように現代社会には必須の技術ですが、人工知能(AI)・ロボット化・自動化が進む来たるべき時代には飛躍的にその必要性が求められる技術です。

マグネデザイン社の社長・本蔵義信(ほんくらよしのぶ)さんが開発中のGSRセンサーは、これまでのセンサー技術の限界を突き破る新しい原理の発見を基礎にして、従来のそれらより100倍以上の高性能を実現する磁気センサーです。今日では、その独創性が多くの人々に広く認められつつあり、日米のいずれにおいても特許を取得するにいたっています。そして、今やそれは、自動運転技術、ウェアラブル機器、医療分野(ex地磁気の10億分の1という超微弱な生体磁気を検知する医療機器の小型化低廉化)等への今後の幅広い応用が見込まれ、世界的な最先端技術のひとつとして官民各方面から大きな期待が寄せられています。

ところが、本蔵さんが本格的な実用化に向けて共同開発を申し入れていた愛知製鋼は、一部経営陣が「ワイヤ整列装置の構造と機能に関する愛知製鋼の企業秘密を開示した」と唱えて告訴するに至りました。その結果、本蔵さんは刑事被告人とされるという異常な事態が生じています。

もちろん本蔵さんは公判において罪状を否認し、無実を訴えています。

わたしたちは、愛知製鋼の告訴も、それに基づく検察官の起訴もまた不当なものであると考えています。本蔵さんの新センサーは従来愛知製鋼で行われていた工程とは真逆の発想に基づいたものだったからこそ飛躍的な性能を持つに至ったもので、愛知製鋼の従来工程=「秘密」を盗む必要はありませんでした。告訴は明らかな拡大解釈に基づく事実誤認です。極めつけは、第1回公判冒頭陳述で検察が明らかにした「容疑とされる平成25年4月9日に他社に漏えいした《営業秘密である愛知製鋼のワイヤ整列装置工程》」の中に、本蔵さんが2014(平成26)年5月取得の特許で初めて公にした新工程や新用語が混じり込んでいることです。更に愛知製鋼は、本蔵さんの預貯金、個人資産はもとより、代表を務めるマグネデザイン社の資産を仮差し押さえしています。その上で、15億円もの損害賠償民事裁判をおこそうとしています。

本蔵さんたちの研究開発は社会的信用の失墜と経済的苦境によって大変な困難に直面しています。その中にあっても本蔵さんの信念は揺らぐことはなく、家族・友人、本蔵さんの研究の重要性を確信する業界関係者、何より日本を支える技術開発が中断することを危惧する人々に支えられ応援の輪は徐々に広がっています。本蔵さんたちは現在も研究開発を続け、その成果は権威ある国際学会であるPIERS2018(今年8月富山市開催)やSensorDevice2018(今年9月ベネツィア開催)でも認知され、招待され講演することが決まりました。

新時代を切り開く技術者の魂とその革新的技術が、全く根拠のない「営業秘密」の名のもとに葬り去られ、奪われることを許すわけにはいきません。本藏さんが不当な刑事被告人の立場から解放され安心して研究開発に取り組めるよう、そして彼が切り拓く次世代磁気センサーが一日も早く陽の目を見ますよう、皆様の絶大なる応援をお願い申し上げます。あわせてこの応援する会への入会と応援金のご寄付もお願い申し上げます。

2018年7月13日

会 長  松田正久(愛知)

副会長  松田 篤(長野)

副会長  石坂雅昭(富山)